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体内サイレントキラー物質

サイエントキラーとは別名「静かなる殺人者」と呼ばれる。悪玉コレステロールとして広く知られるLDLコレステロールは、肝機能障害や複数の遺伝子異常などの原因で血中に過剰に存在すると、活性酸素・フリーライカルにより酸化されることでサイエントキラーとして血管内皮細胞を傷つけ自覚症状がないまま動脈硬化を促進する。 体外から取り入れる三大栄養素である蛋白質、糖質、脂肪は、いずれも細胞を増やして体を正常に維持するためにで必要不可欠な物質です。 どめどなく呼吸から取り込む酸素や体重の約70%を占める水分も生きていくうえで必須なものです。 しかし、これらの物質はすべて生体機能を障害しうる有毒反応産物となりサイエントキラーとして、自覚症状がなくさまざまな疾病の原因になることが明らかになっていますし、私たちのカラダを老化させる原因にもなります。 今のところサイエントキラーは必殺仕事人のごとく、いずれの物質も人知れず仕掛けて仕損じなし・・・、本人の自覚症状がないまま病状が進行して癌になったり、血管が傷つけば動脈硬化が起こり、心筋梗塞や脳梗塞、そして突然死を引き起こします。 なんとも皮肉な話ですが、これは生命をあえて正常の中で異常があるように追い立て、新たな生命と世代交代させるために自然の摂理として仕組まれたことなのかもしれません。 とくに活性酸素やフリーラジカルは、まさに“諸刃の剣”ごとき、これらの物質は生命活動を正常に維持するために役立つが、 自分自身に害を与えるような危険性もある。 生体内に取り込まれた酸素の数%は、常に各種の活性酸素種に変化しているという。 生体内で産生された活性酸素種は体内に侵入した微生物に対する抗菌作用を示し生体を感染から守っているが、一方で、これらの活性酸素種は生体内で脂質や蛋白質、核酸、糖質などと反応し、それらの機能を障害する。 無論のこと、生物が誕生してすぐに健康を害することがないように体内に恒常性維持機構をもっており、酸化された異常蛋白質や損傷を受けた細胞は、免疫機構が働いて除去したり、抗酸化物質を体内で合成したり体外から取り入れることで活性酸素やフリーラジカルを取り除く仕組みを持っています。 今、健康長寿を実現するうえで問題となっているのが糖質だといえる。今だ未知の領域であるが、蛋白質や脂質に対する糖鎖修飾はこれらの構造や機能に何らかの役割を果たしている可能性があり、そのため蛋白質や脂質への糖化は生体内で異常として認識して除去される仕組みがないようだ。 炭水化物を含め糖質は体の主要なエネルギー源となる。しかし糖質が存在すると、体温で細胞間質のクロスリンク(架橋)の形成が進行することが知られている。このクロスリンクは細胞の死や障害を促進することで老化の原因となる。 また不必要に糖化された蛋白質から、AGEと呼ばれる細胞障害性を有する悪玉物質がつくられることが明らかとなっている。AGEは活性酸素をはるかにしのぐ有毒反応産物になるという。 いずれの糖化反応も体温でゆっくりと進行するが不可逆的な反応であり取り除く仕組みがない。この不必要な糖化を抑制するか取り除く方法を見出すことができれば、まさにノーベル賞ものの功績となるだろう。 未来の研究者にこの課題を託すこととしよう。 不思議なことに、三大栄養素のなかで糖質だけは摂取すると脳内麻薬として依存性(中毒性)が高い物質となることが明らかとなっている。つまり糖質は脳内でドーパミンととβーエンドルフィンの産生を増加させることで強い快感が感じるようになり、糖質依存性から脱却する努力をしなければ糖質の摂取が止められなくなる。糖質を過剰摂取すると細胞老化を促進させるだけでなく、癌を含めさまざまな病気を発症する可能性が非常に高くなる。 今日では、砂糖を原料とした甘い味のする食べ物が増えており、糖類を摂り過ぎる原因となっているようだ。 癌細胞は細胞膜にインスリン受容体を多くもっておりその増殖に糖質(ブドウ糖)だけをエネルギー源として利用しており、糖質が癌の進行を促進する働きをする可能性がある。 さらに血液中に糖質が過剰に存在するとインスリン分泌が増えることになり、インスリン分解酵素が阻害されアルツハイマー病の原因となる脳内のアミロイドベータの蓄積が早まることが知られている。 通常、余分な糖質は中性脂肪として皮下脂肪や内臓脂肪として蓄えられるが、中性脂肪が過度に増えると生活習慣病(糖尿病や心臓病、脳卒中、癌など)を誘導する肥満体質となったり、脂肪肝となれば肝硬変や肝臓癌のリスクを伴うことになる。また血液中の中性脂肪は動脈硬化の増悪因子となることが知られている。 蛋白質や脂肪は肝臓でケトン体として生合成されるので、肝臓以外ではこのケトン体からエネルギー源となるATPを生合成できるという。そのため糖質は、肝臓以外の組織ではエネルギー源として必須栄養素ではないと言える。 一方、蛋白質や脂質の機能に糖鎖修飾が重要な役割を果たしているようだ。このことから、糖質がまったく不必要な物質とは言えない。 しかし、 最近の糖質摂取の増加が人類の健康への悪影響となってるのは間違いない。

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